お米を粉にした米粉は小麦粉の代用としてメジャーになってきました。
私はグルテンフリーを実践しているので、米粉パンに興味があって食べたことがありますが、小麦粉のパンに劣らずなかなか美味しく食べる事ができました。
小麦アレルギーの子供も多いので、小麦アレルギー除去食にも使える米粉は離乳食に使えて便利という声もあれば危険という人も。
この記事では、米粉を離乳食に使うと危険と言われている理由や、デメリットやいいところ、小麦粉との違いをご紹介します。
米粉を離乳食に使うと危険と言われる理由は?
米粉は粉末状になっているので離乳食初期から赤ちゃんに与えることができます。
米粉で離乳食のおかゆを作るとミキサーにかける手間が省けて便利ですし、あんかけなどのトロミつけにも使うことができます。
でも、なぜか米粉を離乳食に使うと危険という人がいるみたいですね。
米粉を離乳食に使うと危険という人の意見は、
- 米粉でおかゆをつくってもご飯の代わりにならない
- 粉を食べさせるとは信じられない
- 体に入って粉だけが蓄積して死に至る
- 米粉には繊維質が全くない
・・・とかなり厳しい意見ですね。
とはいっても、根拠のある話とは思えませんが、
要するにごはんから作るおかゆとは違って米粉を湯にとかしただけで、食感も栄養もない、というようなことでしょうか。
米粉はお米をそのまま粉末にしたものなので栄養に変化が起こることはないですし、体内に米粉が蓄積することもありません。
おかゆのミキサーがけの手間を省いた手抜き料理って感じがして、米粉のおかゆは食べ物じゃない!なんて言われているのかもしれませんね。
と、いうことで米粉を離乳食に使うと危険という根拠のある理由は見つかりませんでした。
米粉の中でもうるち米から作られた米粉であれば離乳食初期の生後5~6ヶ月頃から与えることができます。
ちなみに、うるち米からできた米粉は上新粉やかるかん粉です。
また、米粉のおかゆは10倍粥、米粉1:水10の割合でお鍋に入れて加熱していきます。
米粉のおかゆは普通の10倍粥よりも火の通りが早くて時短にもなりますが、しっかり火が通ったのかわかりにくいのでとろみがつくまでは加熱してください。
米粉でおかゆを作ると簡単にトロトロになり時短ができますが、十分加熱できていない可能性を考えると、米粉を離乳食に使うと危険と言われる理由ともいえますね。
◆だしパックを離乳食に使えるのはいつから?沸騰させると良くない?・・・こちらの記事もご覧ください♪
米粉のデメリットは2つ!
米粉を離乳食に使うと危険といわれると米粉にはデメリットがあるのではないかと心配になりますよね。
でも、米粉のデメリットは考えてみても2つしかありませんでした。
米粉のデメリット:値段が高い
米粉は小麦粉ほど流通量が少ないので、小麦粉よりも値段が高いのが悩ましいですよね。
そして、米粉の知名度が上がったといっても需要が小麦粉ほどないので、販売場所も限られているのが現状です。
先日、スーパーでグルテンフリーのお菓子として米粉のバウムクーヘンを買いましたが、普通のバウムクーヘンは1個100円ぐらい。
一方、私が買った米粉のバウムクーヘンは1個150円ぐらいで大きさもひとまわり小さい・・・。
米粉のデメリット:品質にバラツキがある
米粉といっても、うるち米から作られたものか、もち米から作られたもので名前が違うし、製菓用の米粉やパン用の米粉など種類が多いですね。
うるち米の米粉の上新粉やもち粉は粉の粒子が粗く、製菓用は粒子が細かくなっていて、同じものを作っても仕上がりが異なってきますので注意です。
また、米粉を買うつもりでスーパーに行っても、「米粉」がなくて上新粉や白玉粉も米粉であるということを知らなければわかりませんもんね。
そして、商品によっては米粉にグルテンが添加されているものがあり、小麦アレルギーの人は使うと危険です。
米粉を買う時には商品パッケージをよく見て米粉100%かどうかを確認する必要があります。
◆米粉はどこに売ってる?フードプロセッサーで自家製の米粉が作れる!・・・こちらの記事もご覧ください!
米粉にはいいところもある!
米粉のデメリットはたった?2つでしたが、もちろん米粉にはいいところがありますよ!
料理に使いやすい
米粉は味にクセがないので、どんな料理にも使えます。
大抵の小麦粉を使う料理は米粉で置き換えが可能で、しかもダマにならないので米粉をふるう必要がないので手間が省けますね。
アレルギー対策に使える
小麦アレルギーの原因となるのが「グルテン」。
また、グルテンフリーという食事方法を実践している人も私だけでなくジワジワと増えています。
小麦アレルギーやグルテンフリーの人にはグルテンが含まれていない米粉は安心して食べられる食材です。
ただし、米粉100%では小麦粉のようなふんわりした食感が少し足りないので、市販の米粉パンやケーキなどには小麦粉が含まれている場合もあります。
アレルギーの方は特に成分表示をチェックして買うようにしましょう。
米粉と薄力粉の違いは?
米粉は薄力粉(小麦粉)に置き換えることが可能ですが、全く同じ栄養や成分ではありません。
米粉と薄力粉の大きな違いはグルテンがあるかないか。
小麦粉の中でも薄力粉はお菓子やケーキ、お好み焼きや天ぷらにも使われますが、グルテンが含まれているので、仕上がりがふんわりするのが特長です。
また、主にパンやピザ生地に使われる強力粉は薄力粉よりもグルテン含有量が多いのです。
そして、グルテンの成分はタンパク質ですね。
一方、米粉はお米からできているので主成分はでんぷん(糖質)です。
米粉は吸水性が高く、もちもち・しっとりとした食感になり、焼いたり上げたりするとサクッとした食感になります。
ちなみに、お米にもタンパク質は含まれていますが、タンパク質の品質を評価する「アミノ酸スコア」は小麦より米の方が高いんです。
つまり、お米のタンパク質の方が良質なエネルギー源となってくれます。
米粉は小麦アレルギーの子供の食事に重宝する! -まとめ-
米粉は上新粉やもち粉を指し、和菓子に使われているイメージしかありませんでした。
最近ではお米の消費方法のひとつとして米粉という選択肢が出てきて、米粉の知名度が上がりました。
今では米粉はパン・ケーキ・焼き菓子、うどん、ラーメンなど幅広く使われるようになっています。
私も米粉の商品に興味があるので、米粉パンやパスタを食べてみましたが、美味しく食べる事ができて小麦の麺じゃなくても全然OK!と感じました。
また、米粉はダマにならないので、粉ふるいでふるう手間が省けて、とろみつけやホワイトソースを作ったり、天ぷらの衣にもおすすめです。
そんな米粉を離乳食に使うと危険という人がいると聞きましたが、その理由には明確な根拠がなく信用しがたい内容でした。
うるち米からできた米粉であれば離乳食初期から10倍粥にして赤ちゃんに与えても問題はありません。
ただし、しっかりと加熱しないと危険ですので気を付けましょう。
でも、離乳食ならできれば、お米やごはんからおかゆを炊いて裏ごしやミキサーにかけることを基本にして、
どうしても時間がない時などに米粉でおかゆを作る、という風にしてほしいですね。
お米やごはんからおかゆを作ると時間がかかりますが、じっくりと加熱することによってお米のおいしさが引き出されて美味しいおかゆが出来上がります。
小さいうちにお米の美味しさを教えてあげてほしいなぁと思います。
そんな思いから、米粉を離乳食に使うと危険という人がいるのかもしれませんね・・・。
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