梅酒や梅シロップを作る時に必ず用意しないといけないものが氷砂糖。
私は梅と氷砂糖が溶けていくのを見るのが大好きなのですが、氷砂糖って値段がちょっとお高いですよね。
同じ砂糖ならば氷砂糖の代用として上白糖やグラニュー糖や黒糖ではダメなのかなぁ?
氷砂糖と砂糖の違いがあるならどんなところ?
と気になりました。
この記事では、氷砂糖と砂糖の違いや、代用に砂糖は使えるのかについて、保存方法や使い道についてご紹介します。
氷砂糖の代用は砂糖でも問題ない?
氷砂糖と砂糖の違いは純度にあるということで、目的によって使い分けは必要です。
とはいっても氷砂糖は値段が高いし、買いに行くのも面倒なので、氷砂糖の代用として砂糖を使えないかな・・・と密かに考えたりします。
ここでは、梅酒や梅シロップを作る時の氷砂糖は代用がきくのかをご紹介します。
氷砂糖はゆっくり溶けて溶け残りもないので、漬け込みをする場合にぴったりなのです。
ゆっくり溶けることで、果実などのエキスを引き出します。
これは砂糖の成分であるショ糖の濃度が高くなると浸透圧が徐々に高まることを利用したもので、食材のおいしさをゆっくり引き出すことができるのです。
砂糖ではここまでできないので、梅酒や梅シロップなどには氷砂糖を使うのですね。
また、グラニュー糖や上白糖だと氷砂糖よりも溶けるのが早いので果実のエキスが十分で出ない可能性があります。
果実酒に使える砂糖で「果糖」もありますよ!
梅酒を作るときの氷砂糖の代用は砂糖でもできなくはないですが、透明度が低かったりもするので注意です。
氷砂糖と砂糖に違いはある?
見た目は違うけど、氷砂糖と砂糖は同じ砂糖ならどちらを使っても一緒なのでは?
そう思うのは私だけではないと思います。
氷砂糖と砂糖の違いについては純度の違いにあります。
氷砂糖はグラニュー糖を溶かして精製・ろ過したものを加熱して氷砂糖の結晶を作ります。
グラニュー糖を溶かした砂糖水に氷砂糖の結晶を入れて大きく育てていきます。
◆氷砂糖の作り方は簡単!・・・こちらの記事も参考にどうぞ。
いろんな砂糖の中でもグラニュー糖が一番精製度が高いといいます。
そのグラニュー糖をさらに精製・ろ過した氷砂糖はグラニュー糖よりも純度が高いですね。
ですので、ただ単に甘みをつける目的であれば、氷砂糖でも砂糖でもどちらでも変わりはないですが、
純度が関係するものについては全く違うものになります。
また、結晶から育てていくということろが、氷砂糖がお高めの金額である理由なのですね、納得です。
ちなみに、氷砂糖にロックとクリスタルの2種類がありますが、これは製法の違い。
ロックは昔ながらの製法で作られたもの(時間をかけて作っている)、クリスタルは機械で結晶を作ったもの(3~4日で結晶化)。
梅酒を作るときに溶けやすい氷砂糖はロックなんだそうです。
氷砂糖の保存方法は簡単!
氷砂糖は乾パンに入っているので保存が利くのではないかと思いますが、氷砂糖の保存方法は簡単なんです。
氷砂糖や砂糖には賞味期限がありません。
これはJAS法で賞味期限の省略ができる食品と定められているからで、長期にわたって使用しても間違った保存方法をしなければ基本的には変質しません。
砂糖は湿気などを吸ってカチカチになっても基本的には使えるのです。
そして、氷砂糖は固形なので湿気を吸ってもカチカチになることもありません。
氷砂糖の保存方法は湿気を避けることが大事。
なので、熱くなるような場所への保管は避け、プラスチック容器などに入れて密閉する方が良いんです。
ちなみに、乾パンに氷砂糖が入っているのは、災害時の物資不足のの糖分補給、ではなく、氷砂糖を舐めることで唾液の分泌を促すことに使うためだそうです。
乾パンは固いので水分がないと食べにくいのですが、災害時に水は貴重なので、この方法が生み出されたんですね。
製品によっては金平糖や飴が入っているそうです。
◆氷砂糖はどこに売ってる?ロックとクリスタルの違いについて・・・こちらの記事も参考にどうぞ。
氷砂糖の使い道5選!余った時に使えます。
梅酒などを作った時に、少し氷砂糖が残ることありませんか?
氷砂糖は保存がきくので翌年の梅酒の時期までとっておくのもいいですけど、他に使い道があれば使っておきたいですよね。
我が家の氷砂糖の使い方も含め5つご紹介します。
- そのまま食べる
- 水出しアイスティー
- 豚の角煮
- 煮豆
- すき焼き
氷砂糖は100均のお菓子売り場や駄菓子屋さんでも小さいものが売っているので、そのまま食べるのも美味しいですよね。
ちなみに、うちの祖父は甘いものが大好きで、梅酒を祖母が作る時に氷砂糖を食べながらお酒を飲んでいたそうです。
祖母は梅酒を作る前に氷砂糖がなくなると怒っていました。
そして、我が家では夏になると水出しアイスティーのパックを入れるときに氷砂糖を入れておきます。
ゆっくりとけるので溶けきる頃にはおいしい甘さの紅茶ができているし、飲むたびに砂糖を砂糖(シロップ)を入れる必要がないので楽ですよ。
豚の角煮や煮豆やすき焼きに氷砂糖を使うのは、時間をかけてゆっくり味を染み込ませる量には氷砂糖が向いています。
すっきりとした甘さで、コクもでますのでおいしくなります。
使用する分量は通常の砂糖と同量で大丈夫です。
氷砂糖が意外と使えるので買っても損なし!-まとめ-
氷砂糖のお値段が高いのが少し気になりますが、グラニュー糖などの砂糖よりも純度が高いので、梅酒など果実酒に向いているのです。
そして、氷砂糖は果実酒やシロップ漬けなどにしか使えない印象があったかと思いますが、そのまま食べたり、料理にも使えるので是非お試しください。
また、氷砂糖には賞味期限がないので保存方法をきっちりすれば翌年の梅酒を作るときにも使うことができますよ。
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